ナギズム卍 -2ページ目

ネットって難しい

ネットで知り合った人と一緒にブログをやってた。
その人とは仲がいいと思ってたし、うまくやっていけると思ってた。

だけどちょっとしたことがお互いの疑心暗鬼を生む。
最初は小さかった疑惑も、だんだんと大きくなっていく。

またひとつ、大事なものをなくしてしまった。

ENVY 『a dead sinking story』



アーティスト: ENVY
タイトル: A DEAD SINKING STORY


オススメ度★★★★

もともとNYHC(ニューヨークハードコア)スタイル全開だった
BLIND JUSTICEを母体に生まれたENVY。
それがどこをどう巡ればこんな音になるんだろう。
ENVY名義でも、『FAR EAST HARD CORE』の頃は普通のハードコアを演奏してたりするんだけど、
それが次作の『Breathing and dying in this place...』あたりから急展開。
そして最新アルバムであるこのアルバムでは、
カオティックハードコアをベースに置きながらも、
音響派やポストロックの影響が強く、
単に勢いだけじゃなくて音の広がりを充分に感じられる名作。
このENVYの音をどう表現するかって非常に難しいんだけれども、
「激情」とか「咆哮」とか「静と動」とか「叙情的」とか「混沌」とか「難解」とか
「壮厳」とか「狂気」とか「悲壮」とか「泣き」とか「嗚咽」とかそんな感じ。
(どんな感じだよ・・・)
ハードコアファンだけでなくて、すべての音楽ファンに聴いてもらいたい音。

般若 『根こそぎ』



アーティスト: 般若, 秋田犬どぶ六
タイトル: 根こそぎ (CCCD)


オススメ度★★★★

妄走族一番鬼、般若の2ndソロアルバム。
かねてから、妄走族を聴く度に、「般若と桃剣太郎以外いらないよなー」
とか「GAS CRACKERSのトラックしょぼいよなー」と思ってしまってる
俺みたいな人間には最適のアルバム。
二曲目の「サンクチュアリ」では般若得意の大Dis大会。
K DUB SHINE、KREVAや音楽雑誌のBlastを隠すことなく実名Dis。
あとアングラマニア気取る俺みたいな奴もついでにDis。
ところで「俺のパートだけ聴けGOLDEN MIC」とかは
まさかのZEEBRAをDisとも取れなくもないんだけど・・・
「メンバー盾に安い男」はNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの
BIGZAM説が強いっぽいけど・・・
まぁ「俺が喋ると勘ぐる輩 だから喋るぜ勘ぐれ馬鹿が」ってこと?
正直、妄走族の前作、『進攻作戦』が微妙だったんで
ほとんど期待してなかったんだけど、意外に良かった。
今回は客演が日本好きの黒人、秋田犬どぶ六だけという
般若色全開の濃いアルバム。一聴の価値アリです。
オススメは二曲目『サンクチュアリ』、七曲目『やっちゃった』、
九曲目『花金ナイトフィーバー』
てゆうか、DJ CELORYと般若って相性いいよね。
あと世界のDJ HONDAとの曲も入ってるのが面白いです。
ところでなんでDJ HONDAの服や帽子って田舎で叩き売りされてるんだろう??

downy 『無題(3rd)』



アーティスト: downy
タイトル: 無題


オススメ度 ★★★★★

シンセを大幅に取り入れた三枚目のアルバム。
巷では2ndの評判が高いようだが、ナギはこの3rdが一番好き。
壮大な雰囲気を漂わせる一曲目『鉄の風景』から
二曲目の名曲『アナーキーダンス』への流れでもうぶっとばされる。
他にも四曲目『形而上学(メタフィジック)』
七曲目『苒(ゼン)』、ラストの『酩酊フリーク 』まで名曲満載。
曲名を見ただけでもその片鱗が伝わってくるであろう
その独特の詩世界を、どんどん深みにはまっていくような
演奏に載せて、和製トムヨークと言われる青木ロビンの声で表現する。
今までもすごかったけど、今作はシンセを取り入れたことで
よりその音楽世界に広がりが持たせられたと思う。
日本のロック界で外せない名作。

world's end girlfriend 『dream's end come true』



アーティスト: world’s end girlfriend
タイトル: dream’s end come true


オススメ度★★★★

これは面白い。一応テクノだとかエレクトロニカ?
というジャンルになるんだろうけれども、音響派とか現代音楽とかポストロックとか
ノイズとか様々な音楽が混ざり合ってて、混沌としているんだけどシンプルでかつ聴きやすい音楽。
一曲目からぶっ飛ばせてくれる演奏でめちゃめちゃいいんだけど、
注目は三曲目の『all imperfect love song』。
詩の朗読がと声のサンプリングが音の世界観により大きな広がりを創り出してる。
world's end girlfriendの中で個人的に一番好きなミニアルバム。

VA 『ONLY FOR THE MIND STONE LONG』



アーティスト: オムニバス
タイトル: ONLY FOR THE MIND STONE LONG


オススメ度★★★

TBHR第一弾VAの『ONLY FOR THE MINDSTRONG』に続く二作目。
THA BLUE HERBを始め、SHUREN THE FIREやO.N.Oのソロ、
HERBEST MOONなどTBHR所属アーティストのオムニバスアルバム。
オムニバスとは言っても、個々の楽曲のレベルが高いから
アルバム通して聴いてもなんの違和感もない感じ。
ただ、やっぱりTBHの存在感に比べて他が霞んでるというか・・・
それでも、『ONLY FOR THE MINDSTRONG』の頃よりは個々の
オリジナリティやレベルの高さも上がってきてるとは思うんだけど。
どっちのコンピにしろ、TBHの曲が群を抜いちゃってる。
MINDSTRONGのときには『時代は変わる』、
今回は『Road of the Underground』という名曲を何の手加減もせずに
入れてきちゃってるから始末が悪い。
『Road of~』を聴いたとき、あまりのカッコよさに体が固まってしまった。
O.N.Oのより実験度を増したトラックに、BOSSの感情を押し殺したような
それでいて温かい声が乗る。
めちゃめちゃカッコいいんだけど、普通の人がこれを歌ったら
めちゃめちゃカッコ悪くなってしまうという諸刃の剣。
『智慧の輪』も、かつての『知恵の輪』と全然違っていい感じ。
BLUE HERB以外では、シュレンは本当に最近面白くなってきたと思う。
『街』から『MORE RADIOT』の流れなんて冷静にこれだけで聴いたら
かなりハマってたと思う。
だけど、『Road of~』の後だとどうしても印象薄れちゃうんだよね。
BLUE HERBがカッコよすぎて他が目立たないのが残念。